アルプスの温暖化について思うこと (Thinking global warming in the Swiss Alps.)

私達は「地球温暖化がスイスアルプスにおいて進行し、それによる災害が起こっている」ことなどに思いをはせることなく旅してきました。
しかし、それは誤りだと気づきました。

きっかけは、いつものようにトリフトバッハ入口の橋を渡って、ホテルエーデルワイスに向けて登り始めた時、二人の若者に声をかけられたことから。

トリフトバッハの道は途中にある放水口から水が急に吹き出してくる危険があるから、別の道に迂回したほうが良いと。
貴重な二人の時間を割いて、見知らぬハイカー一人ひとりに危険を回避させようとしていた。
「災害リスクのある道を歩いていたんだな」と再認識させられました。

 

確かに昔から、トリフトバッハの道の途中には、危険をしらせる看板が立っていました。
しかし、何が起こりうるのか知りませんでした。

 

 

 

 

帰国して、インターネットで調べましたが、これに関する情報に接することができません。
しかし、地球温暖化の進行によるスイスアルプスの融解に関する情報を得ることができました。

温暖化の進行による岩雪崩が起こり、巻き込まれ行方不明になったハイカーが出た
Little chance of survival’ for missing landslide victims
https://www.swissinfo.ch/eng/rock-shock_village-evacuated-after-landslide/43464358

自分たちが歩いているときに、もしこのような災害が起こったら逃れることは難しい。
そう思うと、ぞっとします。

そこで、次の点を考えてみます。

  1. スイスアルプスで何が起こっているのか?
  2. これから、どんなことが起こりうるのか?
  3. 現地で災害に巻き込まれないために何ができるのか?

スイスアルプスで何が起こっているのか?

スイスアルプスの標高2500m以上の33%が北極同様に凍った永久凍土層で、
これが山の表面に岩や土を固く糊付けしている。
そして、気温上昇が続くと氷が解け、この糊付けが弱くなり、岩雪崩や落石を引き起こすリスクが増加するそうです。

Experts warn of more landslides as Alps melt
https://www.swissinfo.ch/eng/experts-warn-of-more-landslides-as-alps-melt/35512

実際、あちこちで岩雪崩などの災害が発生している。

バレー州

2017年9月10日 バレー州サースグルンド村のトリフトグレッチャーで岩雪崩が発生。
村には届かず。前日から退避勧告が出され、道路やハイキングコースが閉鎖されていた。

グラウブンデン州

2017年8月25日 グラウブンデン州ボンド村 ピッツ・センガロ山で大規模岩雪崩が発生、ボンド村に達した。14人以上のハイカーが行方不明。

Rescue crews search for up to 14 missing people after landslide in Swiss Alps
http://www.telegraph.co.uk/news/2017/08/24/eight-missing-landslide-swiss-alps/

Swiss halt search for landslide victims as more rockfalls expected
https://www.reuters.com/article/us-swiss-landslide/swiss-halt-search-for-landslide-victims-as-more-rockfalls-expected-idUSKCN1B60DX

Pictured: The heartbreaking sight which will welcome Swiss villagers when they return to their homes buried in mud after massive avalanche
http://www.dailymail.co.uk/news/article-4870482/Pictured-Damage-caused-avalanche-Swiss-town-Bondo.html

ベルン州

2017年8月22日 ベルナーオーバーラントの人気の湖 ゲルマーゼーの周囲で岩雪崩が発生、6人が負傷した。

Six injured in rockfall at popular Swiss lake
https://www.thelocal.ch/20170822/six-injured-in-rockfall-at-popular-swiss-lake

これから、どんなことが起こりうるのか?

以下のことが「MySwissAlps.com」にて予告されています。

Global warming in Switzerland
https://www.myswissalps.com/aboutswitzerland/nature/environment/globalwarming

  1. 激しい雨や洪水(floodings)のリスクが増える。
  2. 永久凍土の融解が進み、岩雪崩の発生リスクが高くなる。
  3. 高山植物の分布が北へ変わる
  4. 夏スキーが難しくなる

1や2は、とても恐ろしいこと。
巻き込まれないようにしたい。

現地で災害に巻き込まれないために何ができるのか?

計画段階

日本では、洪水、火山噴火、地震、津波など、いろいろな自然災害が発生しています。
これらのリスクに対処するため、どの場所がどのように危険なのか、地図の上で示したハザードマップが整備されています。

スイスにおいても、日本と同様にハザードマップが州ごとに整備されています。
これを見れば、どの場所がどのようなリスクに晒されているのかわかります。

これを使えば、リスクの少ない移動経路や宿泊場所などの選択に活かすことができると思います。

Gefahrenkarten, Intensitätskarten und Gefahrenhinweiskarten
https://www.bafu.admin.ch/bafu/de/home/themen/naturgefahren/fachinformationen/naturgefahrensituation-und-raumnutzung/gefahrengrundlagen/gefahrenkarten–intensitaetskarten-und-gefahrenhinweiskarten.html

ドイツ語ですが、ここからカントン(州)を選択すると、それぞれのハザードマップを参照できます。

実行段階

毎日、宿に戻った後、翌日の行動をどうするか考えるため、気象情報を確認します。
それと同じく、自然災害に関するワーニングがでていないか、日々確認することが重要と思います。

Current natural hazards situation in Switzerland
http://www.natural-hazards.ch/home/current-natural-hazards.html

ドイツ語、イタリア語、フランス語、ロマンシュ語、英語です。

微力でもアルプスの温度上昇を遅らせるために

「MySwissAlps.com」では、「アルプスを守るためにできる五つのこと」を提案されています。
私はこれに賛同し、順守をこころがけたい。

  1. スイスへの渡航:可能ならば車や航空便を避け、列車を利用する。航空便は直行便にする。
  2. スイス国内の交通:可能ならば車の代わりに公共交通機関を利用する。
  3. 食べ物:ローカルな有機食品を食べる。
  4. 飲み物:ペットボトルのようなものでなく、水道の水を飲む。
  5. ゴミ:分別をして捨てる。

おわり
The END.

スイスアルプスハイキングとクラシカルソフトウエア
Schweizer Alpen Hiking and Classical software

 


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