前稿と前々稿で私が愛用するGPSロガーGT-31の紹介を行い、その設定を整理しました。
本稿では、使い方をご説明します。
English version is here.
身体への装着
Locosys GT-31 は電波を受信するアンテナが液晶表示の上端あたりに内蔵されています。
(左の写真の黄色の枠あたりの上端)
身体への装着は、左の写真のようなホルダーを使い、その部分が安定的に空を向くように上腕部に固定します。
記録開始
記録の開始は、二つあるボタンのうち、小さい方のボタンを長押しします。
長押しすると、電源が入り、自動的に衛星を捕捉し、記録が開始されます。
記録停止
記録の停止も、開始の時と同様に、小さい方のボタンを長押しします。
長押しすると、自動的に記録が停止され、電源がオフになります。
データの保存
データの保存は次のように操作します。
- 小さい方のボタンを長押し、電源をオンする
- 小さいボタンを短く押してメニューを表示する。
- 大きいボタンを右に押してデータロガーにカーソルを移動、そのボタンを1回押す。
- さらに、このボタンを下に押して、「SDに保存」にカーソルを移動する。
- 「SDに保存」にカーソルが当たっていることを確認、そのボタンを押す。
- これでトラッキングデータが保存されます。
- ついで、次の記録に備えるため、「消去」にカーソルを移動し、大きいボタンを押します。
SDカードの取り出し
GT-31の底部は爪のある蓋があり、爪を指で引っかくようにすると、蓋が開きます。
蓋が開くと写真のようにSDカードが装着されています。
これを指で押してSDカードを取り出します。
データの変換
SDカードからトラッキングデータ(テキストファイル)を取り出し、gpxファイル、kmlファイルを生成する方法を説明します。
データの読込み
取り出したSDカードをパーソナルコンピュータに装着し、マウントします。
マウントしたSDカードの中にGPS_DATAというディレクトリがあり、この中にトラッキングしたデータが格納されています。
これをコンピュータの任意のフォルダにコピーします。
(ここでは”test”にコピー)
NAVILINK2のダウンロードとインストール
「GT-31/BGT-31 Utility NAViLink II」を下記のLocosysのサイトからダウンロードし、インストールします。
URL: http://www.locosystech.com/product.php?zln=jp&id=30
なお、「Genie GT-31/BGT-31」の製品情報ページへは下記の順序でアクセスできます。
- 左(Products)中の「ポータブルGPS」をクリック
- その下に表示される「ポータブルGPS Genie GT-31/BGT-31」をクリック
- 右のタブ「ダウンロード」をクリック
gpx/kmlファイルの生成
インストール後、NAVILINK2を起動します。
起動すると次のような画面が表示されます。
この画面で、タブ「Misc」をクリックします。
さらにこの画面で、中央の「SD Card(SBN/TXT)」の中の二つのアイコンのうち、右側のアイコンをクリックすると、ファイル選択画面が表示されます。
ここで変換したいテキストファイルを選択します。
選択後、ボタン「開く」をクリックすると、変換が始まります。
変換が完了すると、次のような画面になります。
元のフォルダを見てみると、新しいファイル(.gpx, .kml, .plt)が三本生成されています。
