ハイキング難易度の見方(日本語)

dsc01729

スイスアルプスにおいては、スイスアルパインクラブ(SAC)が定めた基準に従い、登山道の標識や安全設備の整備が進められています。
ハイカーはその内容を理解し、各自の力量に見合ったルート選択や装備の充実を適切に行うことが求められ、それが安全で楽しい登山の経験に繋がってきます。

そこで、本稿では、SACが定めた基準(The SAC Trekking scale) の内容と、私たちが歩いたハイキングコースのスケールを個別に紹介します。
皆様の安全で楽しい登山の実現に役立てていただければ幸です。

注記

ここで記載するのは、あくまでも無雪期のハイキングに限定しています。 積雪があると、ハイキングコースの危険性は格段に上昇します。 さらに、スイスでは天候が悪化すると夏でも新雪が降り積もることは普通のことです。 これらの点を十分に考慮いただき、スイスアルプスのハイキングを安全に楽しんでください。

The SAC Trekking scale

T1 (hiking)

黄色のマークで表示。
トレールは良く整備されている。
地形は、平坦か、緩やかなスロープ。
転落の危険は無い。

T2 (mountain hiking)

赤と白のマークで表示。
トレールは明瞭な道が連続し、登りでバランスを失うことはない。
地形は部分的に厳しく、転落の危険性が伴う。

T3 (demanding mountain hiking)

赤と白のマークで表示。
トレールの危険箇所はロープや鎖が設置されているが、バランス保持のため両手を使用する可能性がある。
部分的に険しい場所では、転落や落石、浮いた岩、などの危険性が伴う。

T4 (alpine hiking)

青と白のマークで表示。
トレールは、時折、前進のために両手を使用する必要がある。
地形は常に次のような危険性にさらされる。不安定な草付きの登り、浮いた岩、容易な雪の無い氷河。

T5 (demanding alpine hiking)

青と白のマークで表示。
トレールは、簡単な岩登りとなる。
地形は常に次のような危険性にさらされる。浮いた岩、幾つかの危険な氷河や凍った粒状の万年雪。

T6 (difficult alpine hiking)

青と白のマークで表示。
トレールは、岩登りとなる。
地形はしばしば大変な危険性にさらされる。浮いた岩、スリップや転落の危険が伴う氷河。

私たちが歩いたハイキングコースのスケール

このように、やさしいハイキングコースのスケールはT1で、黄色の標識で統一されています。
また、日本アルプスの通常の縦走路にも相当するハイキングコースのスケールはT2とT3で、赤と白の標識で統一されています。
しかし、それを越える厳しいグレードのハイキングコースはT4~T6まであり、青と白の標識で統一されています。
鍛錬されたアルピニスト以外は青と白でマークされた道に入らないことが安全のために必要です。

また、赤と白のマークがある道でも、スケールがT3のものは厳しい箇所が出てくる恐れがあります。
事前の下調べを十分に行って、迷い込まないように心がけましょう。

以下は、自分達が歩いたコースについて、実感から納得できるスケールです。

T1

Grindelwald

Unterer Grindelwald Gletscher (Phinstegg to Bäregghütte)
Gr.Scheidegg to First, Bachsee パノラマベークルート(Panoramaweg)
Männlichen – Kleine Scheidegg
Mannlichen – Wengen

Zermatt

Blauherd to Riffelalp
Gornergrat to Riffelberg
Gletschergarten

Kandersteg

Across Gemmipass between Sunnbüel and Gemmipass

T2

Grindelwald

Eigergletscher to Kleine Scheidegg
Faulhornweg
Gr.Scheidegg to Bachsee Faulhorn ホーエンベークルート(Höhenweg)
Mountain-view trail (Mürren)

Zermatt

Hohenweg Hohbalmen
Schönbielhütte
Sunnegga to Riffelalp
Sunnega to Stellisee
Riffelberg to Gornergrat
Unterrothorn to Sunnega via Tufteralp
Täsch – Täschhütte (zigzag climb)
Europaweg

Kandersteg

Oeschinensee via Heuberg

Bettmeralp

Panoramaweg (from Lake Bettmersee to Riederfurka)

T3

Zermatt

Oberrothorn
Hornlihutte
Täsch – Täschhütte (direct climb)

Bettmeralp

Eggishorn to Tälligrat and Tällisee

ハイカーの皆様が安全に歩けるコースなのかどうかの判断は、こうしたスケールの値だけでなく、先行された方々の記事に接して、慎重かつ安全優先でなされる方が良いと思います。
また、コースタイムは休憩時間を含みませんし、SAC-std.のコースタイムは健脚向きにできているように感じています。
氷河のあるスイスの山で天候が悪化すると、夏でも雪が降り積もることは普通のことです。
皆様の安全で楽しいハイキングにお役に立てれば幸です。

参考文献
References

下記の情報に助けられ、ハイキングスケールを理解できました。
情報を提供された方々に御礼申し上げます。
We succeeded understanding it with helping the next information.
Thank you so much.

Key:sac_scale , openstreetmap.org,
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Key:sac_scale

The Swiss (SAC) Hiking Scale , summitpost.org,
https://www.summitpost.org/grading-hiking-routes-sac-hiking-scale/187254

SAC-CAS difficulties scale , Le origini – mithrandir85.altervista.org , http://www.montagneticinesi.ch/scala_cas/?lang=en

おわり
The END.

スイスアルプスハイキングとクラシカルソフトウエア
Schweizer Alpen Hiking and Classical software

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です